【書評】『転職の思考法』は一生モノの武器になる!30代会社員パパが感じた“キャリア判断軸の重要性”

本の要約

はじめに

こんにちは、「今に生きる会社員のための情報ブログ」運営者のHirokichiです。徳島県出身、工業高専・大学・大学院と機械工学を学び、大手メーカーで設計職を7年。その後営業職へ転身し、現在は3社目の会社で奮闘する31歳の会社員パパです。今回は、自身が何度も読み返しているキャリア本『このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法』(著:北野唯我)をご紹介します。

私がこの本に出会ったのは、最初に勤めた会社で毎月80時間を超える残業をしていた頃。「この働き方をこのまま続けていいのか」と悩み、転職という選択肢と真剣に向き合いたいと思ったのがきっかけです。


著者紹介

北野唯我さんは、博報堂・ボストンコンサルティンググループを経て、現在はワンキャリア取締役。ビジネスパーソンのキャリア形成に関する著作を多く執筆し、若い世代からの信頼も厚い著者です。


本書の構成(概要)

物語仕立てで進むこの本は、転職に悩むビジネスパーソンが、「自分の市場価値とは何か」「どんな基準で会社を選ぶべきか」を見つめ直すプロセスを描いています。以下のような構成になっています:

  • 第1章:転職が“初めての意思決定”になる理由
  • 第2章:市場価値は「技術資産」「人的資産」「業界の生産性」で決まる
  • 第3章:努力ではなく“ポジショニング”が重要
  • 第4章:中途採用文化の見抜き方
  • 第5章:変化の時代に、成長産業を選ぶ力
  • 第6章:人生を戦略的にデザインするとは?

物語としての読みやすさと、ビジネス書としての情報の密度が絶妙にバランスされており、読後に「自分の人生をどう動かすか」を考えさせられます。


私の読書体験と学び

転職は“初めての意思決定”

私はまさにこの言葉に共感しました。1社目を辞める時、上司や先輩に申し訳なさを感じながらも、「このままでは自分の人生が先細りしてしまう」と思い、決断に踏み切りました。結果的に、より自分に合った働き方を見つけることができました。

今やっていることが「別の会社でも通用するか」

これは目から鱗の問いでした。大企業の看板のもとで働く自分に、果たしてどれほどの価値があるのか——。この問いをきっかけに、実力で評価される環境に飛び込むことを決意しました。

成熟産業にいる限り給料は上がらない

自分の実感と完全に一致しました。同じメーカーでも、どの産業に関わるかで報酬の伸びがまったく違う。転職の際は、その産業が成長しているかを必ずチェックするようになりました。

中途に優しい企業文化の見抜き方

「最近何人中途が入社したか?」「その人たちはどう扱われているか?」この2つの質問は、面接時に必ず聞くようになりました。カルチャーの相性は年収より重要です。


読後の変化と伝えたいこと

本書を通じて、「才能ではなく、ポジショニングで人生が変わる」という現実を痛感しました。努力することは大切ですが、努力の“場所”を間違えてはいけない。自分のスキル・価値を正しく理解し、市場と照らし合わせることの重要性を再確認しました。

私は今、3社目で納得のいく働き方を見つけつつあります。でもそれは、偶然ではなく、こうした本に出会い「考える力」を持てたからだと思います。


こんな人におすすめ!

  • 転職を考え始めたけど一歩が踏み出せない人
  • 「今の会社に違和感があるけど、転職は怖い」と感じている人
  • 自分の市場価値を冷静に見つめ直したい人
  • 30代のキャリアをどう戦略的に設計するか悩んでいる人

同じ著者のおすすめ書籍

  • 『天才を殺す凡人』
  • 『内定者への手紙』
  • 『キャリアポートフォリオ戦略』

まとめ

『転職の思考法』は、単なる転職指南書ではありません。人生全体の選択軸を鍛えるための“キャリアバイブル”です。何度も読み返す価値がある1冊。もし「今の会社にいていいのか?」と少しでも思ったなら、まずはこの本を読んでみてください。

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