こんにちは! 「今に生きる会社員のための情報ブログ」を運営しているHirokichiです。
私は31歳、メーカー勤務8年目。元・設計職で、今年から営業にキャリアチェンジしました。3人家族で0歳の娘を育てるパパとして、毎日「働き方」や「人との関わり」について真剣に考えています。
そんな私が最近手に取ったのが、
『弁護士が教える 気弱なあなたの交渉術』(著:谷原 誠/日本実業出版社)
営業職に転身してから、人にお願いしたり提案したりする機会が一気に増え、「どうすればもっと気持ちよく進められるのか?」と悩んでいたときに出会った一冊です。
■著者紹介
谷原誠さんは、弁護士歴25年以上のベテラン。テレビ出演や講演活動でもおなじみの方で、「交渉術」「説得術」に関する著作を多数持つ、まさに“交渉のプロ”。
■本書の構成(目次より一部抜粋)
- なぜ気弱な人ほど交渉が苦手なのか?
- 気弱でも勝てる交渉マインド
- 最初にすべき準備の話
- 「お願い」がうまく通る言い方
- 交渉でトラブルを避けるテクニック
- ケース別・タイプ別の交渉戦略
- 相手の心を動かす言葉の力
- 交渉上手になるための習慣
どの章もシンプルで読みやすく、すぐ実践できるヒントが満載です。
■本書の核心メッセージと、自分とのつながり
私が最も共感したのは、
「人の感情と問題を分離せよ」
という考え方です。
営業においても家庭においても、人とのやり取りは“感情”がからみがち。でも、それに引っ張られてしまうと、本来の目的(問題の解決)を見失ってしまうんですよね。
■読んで印象的だったポイント
●善人タイプの私、共感が止まらない
本書では「交渉が苦手な4タイプ」が紹介されています。 私は「善人タイプ」にドンピシャで当てはまりました。
- 相手に嫌われたくない
- 相手に強く言えない
- 自分の意見を押し通せない
……全部、自分です。 でも著者は、そんなタイプにも寄り添いながら、実践的なアドバイスを与えてくれました。
●「赤ちゃんは最強の交渉者」
これには笑ってしまいましたが、よく考えると納得。 赤ちゃんって泣けば何とかなるし、遠慮ゼロ。大人になるにつれ、自分の“やりたいこと”を押し殺してきたんだなと気づかされました。
童心を忘れず、自分の意思を出すこと。それが交渉の第一歩だと思えるようになりました。
■実践してみたら、営業スタイルが変わった!
本書から特に実感したのが、
「交渉は勝ち負けではなく、落としどころ探し」
という視点です。
営業先での会話でも、相手の意見にただ従うのではなく、自分の考えや条件も丁寧に提示するように意識しました。
結果として、
- お互いの条件をすり合わせる時間が減った
- 商談後の満足度が高まった
- 自信を持って話せるようになった
と、いい変化がありました。
■この本の素晴らしいところ
何よりも「交渉には準備が9割」というメッセージが胸に刺さりました。
どんな相手か、どんな落とし所があるか、どんな展開になるか── 事前に考え、準備しておくだけで、交渉の質は格段に変わります。
これは仕事だけでなく、子育てや夫婦間のやり取りにも応用できそうです。
■こんな人におすすめ!
- 営業職や接客業など“お願いごと”が多い仕事をしている人
- 人とのやりとりでストレスを感じがちな人
- 気が弱くて交渉に苦手意識がある人
- 家族や職場で「意見を言うのが苦手」なパパ・ママ
- 設計職から営業へ転身したばかりの人(←まさに私)
■著者の他のおすすめ本
- 『弁護士が教える 気弱な人でもうまくいく説得術』
- 『人を動かす交渉術』
- 『話し方で損する人 得する人』
■まとめ
交渉って「相手を言い負かすこと」だと思っていた自分には、目からウロコの一冊でした。 気弱でも、言いにくいことでも、言い方・考え方を変えれば、必ず伝わる──そう教えてくれます。
家庭でも仕事でも、うまくいかない時こそ、この本の知恵を借りてみてください。
今日のあなたの“お願い”が、少しうまくいきますように!