【書評】『マルチ・ポテンシャライト』で視野が広がった!30代会社員パパが感じた“自由な働き方”

本の要約

こんにちは。「今に生きる会社員のための情報ブログ」のHirokichiです。31歳、娘0歳のパパをしながら、機械設計から営業職に転身したばかりの会社員。常に「働き方」に関心があり、仕事と人生のバランスを模索しています。そんな中、転職活動中に出会ったのが今回ご紹介する『マルチ・ポテンシャライト』という一冊です。

本書の著者エミリー・ワプニック氏は、TEDトーク「マルチ・ポテンシャライト:多才であることの力」で注目を集めた起業家・作家・講演家。多様なことに興味を持ち、次々と新しいキャリアに挑戦してきた経験から、“一つの道を極めない”働き方を提唱しています。


『マルチ・ポテンシャライト』とは?

● 本書の構成(章構成)

  1. あなたはマルチ・ポテンシャライトかもしれない
  2. スペシャリストの呪い
  3. なぜ私たちは飽きてしまうのか
  4. スーパーパワー1:アイデアの統合
  5. スーパーパワー2:急速な学習
  6. スーパーパワー3:順応性
  7. スーパーパワー4:リスクの分散
  8. スーパーパワー5:意味のある人生
  9. マルチ・ポテンシャライトの4つの仕事モデル
  10. どうやって生活していく?

マルチ・ポテンシャライトとは?

本書では、”マルチ・ポテンシャライト”という言葉をこう定義しています。

“複数の情熱や関心を持ち、それらを人生や仕事の中で追求し続ける人”

大人になったら「何になりたい?」という問いに対して、ひとつの答えを出さなければいけないという価値観に縛られてきた私たち。私自身、機械設計職に7年間従事してきたものの、本当にこの道一本でいいのかと悩みながら過ごしてきました。

だからこそ「職業は一つでなくていい」という考え方には衝撃を受けました。自分のような多様な興味を持つ人間にとって、“一つを選ばない”という生き方は、とても前向きで勇気の出る提案だったのです。


印象に残ったポイントと実体験

特に印象的だったのは「5つのスーパーパワー」。ここではその概要を簡単にまとめます。

● マルチ・ポテンシャライトの5つのスーパーパワー

  • 1. アイデアの統合:異なる分野の知識を融合させ、新しい価値を生む力
  • 2. 急速な学習:初めてのことに対する習得の速さ
  • 3. 順応性:環境の変化に柔軟に対応できる
  • 4. リスクの分散:複数の興味を持つことで一つがダメでも他でカバーできる
  • 5. 意味のある人生:好きなことに打ち込みながら生きる充実感

私は設計職から営業職へと転職しましたが、設計で培った論理的思考や課題解決力は営業にも応用できます。今まで別の分野だと思っていたスキルが、実は相互に活きることを実感し、まさにこの「統合」や「順応性」を体感しています。

また「リスクの分散」は、転職や副業を考える今の自分にとって心強い言葉。これからも“好き”や“興味”を追いかけていいのだと背中を押されました。


この本で得た変化と気づき

この本を読み終えた今、私は「スペシャリストでなくてもいい」「むしろゼネラリストである自分に誇りを持っていい」と素直に思えました。これまでは一つの道を突き詰める人が正解だと思っていましたが、今は“多様な関心”を生かすことも立派なキャリアだと感じています。

働くことは、「どう生きたいか」そのもの。だからこそ、自分の価値観や好奇心に正直に生きることが、結果的に幸せにつながる。そんな当たり前だけど見落としがちな視点を、この本が思い出させてくれました。


こんな人におすすめ!

  • 転職やキャリアチェンジに悩んでいる人
  • 一つの職業にとどまることが苦手な人
  • 働き方にモヤモヤしているパパ・ママ世代
  • 副業や複業に興味がある方

● 著者の他のおすすめ書籍

  • 『How to Be Everything』※原書
  • TEDトーク「Why some of us don’t have one true calling」(YouTubeで視聴可)
  • 『マルチ・ポテンシャライトの時代』(関連書籍/共著)

まとめ:自分の可能性にフタをしない

『マルチ・ポテンシャライト』は、「たった一つの天職」を探すことに疲れたすべての人へ贈りたい本です。

自分の可能性にフタをせず、多様な“好き”を大切にしていい。働き方も生き方も、もっと自由でいい。

そんな前向きな気づきと勇気をくれる一冊でした。



📘読んでくれてありがとうございます。この記事が誰かの「新しい一歩」につながれば嬉しいです!

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