はじめに
こんにちは、ブログ「今に生きる会社員のための情報ブログ」のHirokichiです。
私は徳島県出身、大学では機械工学を学び、現在は大手メーカーの営業職として働く31歳の会社員パパです。設計職から営業へ転身したばかりの私にとって、働き方やキャリア形成は日々の関心ごと。今回はそんな私が手に取った一冊、『「いい会社」はどこにある?──自分だけの「最高の職場」が見つかる9つの視点』(著:渡邉正裕)をご紹介します。
転職2回の経験を持ち、今も心のどこかに「転職」の二文字を置きながら働く私にとって、「いい会社」とは何かを考え直すきっかけとなる本でした。
著者について
著者の渡邉正裕氏は、社会構造や労働市場、企業分析に関する鋭い視点で知られるビジネスジャーナリスト。実践的な就職・転職論を多く発信しており、学生から転職希望者まで幅広く支持されています。
本書の構成と概要
本書は以下の9つの視点を軸に、自分だけの「いい会社」の見つけ方を指南してくれます:
- 第1章:やりがい
- 第2章:キャリア
- 第3章:負荷
- 第4章:勤務環境
- 第5章:人間関係
- 第6章:報酬水準
- 第7章:カーブ分布
- 第8章:査定評価
- 第9章:雇用の安定性
さらに、巻頭には業界別の年収や勤続年数のチャートもあり、自分の業界やキャリアの立ち位置を俯瞰できます。
本書の魅力と私の学び
私は今まで設計職として7年間、そして現在は営業職として勤務していますが、どちらの職場も「いい会社」とは一概に言えませんでした。本書の冒頭にある業界チャートを見て、自分の業界の立ち位置や報酬のカーブを視覚化できたことはとても大きな気づきでした。
「英語力が求められる」「営業はプレゼン型か御用聞き型か」「学閥はあるか」など、企業の内情をかなり細かく分析する項目が多く、転職希望者はもちろん、今の職場にモヤモヤしている人にも有益です。
実体験とリンクした気づき
この本を読んで思い出したのが、私が2回目の転職をしたときのこと。給与や勤務地だけでなく、「自分の裁量で仕事ができるか」「上司との距離感はどうか」など、細かい視点で企業を比較していた記憶があります。
まさに本書は、それを体系的に整理してくれている一冊。「転職=逃げ」ではなく、「戦略的な選択」として考える材料がぎっしり詰まっています。
働き方の価値観に刺さった言葉
若手社員が企業を選ぶ基準として、「自分らしさを活かせるか」「成長機会があるか」など、報酬以外の軸を大切にしているという記述には大きく共感しました。
今の自分が「何を求めて働くのか」「将来どうなっていたいのか」を問い直すきっかけにもなりました。
読者へのメッセージ
この本は、転職を今すぐに考えていない人にも読んでほしいです。社会人としての“教養”として、自分の働き方や価値観を言語化する手助けになります。
「仕事がしんどい」「もっといい会社がある気がする」――そんな漠然とした不満を感じている人には特におすすめです。
同じ著者のおすすめ書籍
- 『内定者への手紙』
- 『20代で人生の年収は9割決まる』
- 『就職の真実』
いずれも、働くことを戦略的に捉えたい人向けの実用的な一冊です。
まとめ
『「いい会社」はどこにある?』は、自分だけの理想の働き方を見つけるための羅針盤のような本です。分厚く感じるかもしれませんが、読むたびに「働くとは何か」を見つめ直せます。
30代会社員パパの私が感じたことは、「キャリアの正解は一つじゃない」ということ。自分らしく働くために、まずはこの本で視野を広げてみてはいかがでしょうか?